子どもの7人に1人が貧困状態にあるといわれる中、無料の学習塾を10年以上続けてきたNPO法人「キッズドア」(東京)。東日本大震災以降、仙台市と宮城県南三陸町でも教室を開いている。
 仙台の教室には約100人の中高生が通う。塾講師は60人で8割が大学生、残りは社会人。全員がボランティアだ。
 「社会人は転勤族が目立つ。震災復興で自分のできることをしたい、と支援を希望する人もいる」とキッズドア東北事業部長の対馬良美さん(37)は語る。
 生徒は、母子家庭や生活保護家庭の子どもが大半で、塾に行きたくても行けずに悩んだ向学心の強い生徒もいれば、親に強く勧められて来た引きこもり気味の生徒もいる。その多くが学年の違う仲間と出会ったり、大学生らと身近に接したりすることで、学習面だけではない成長を見せているという。
 「おっとりしている子が多い。もっとチャンスをつかむ積極性を身につけてほしい」と対馬さん。貧困問題を乗り越え、社会へ巣立っていく子どもたちを支援する人々の奮闘はまだまだ続く。