「青竹で望遠鏡が自作できる」と言われても、にわかには信じてもらえないかもしれない。うたぐり深い人は中秋の名月の24日、「せんだい3.11メモリアル交流館」(若林区荒井)のお月見へぜひ。
 仙台市在住のマルチクリエーター門傳(でん)一彦さん(36)が東日本大震災の被災地へ出掛けて伸び放題の竹を切り出し、望遠鏡に仕立てた。まずは太さが違う2本の竹を用意し節を抜く。長さはおよそ70センチと15センチに。
 ここから門傳さんの技がさえる。「太い方に老眼鏡のレンズ、細い方にルーペを取り付ける。どちらも100円ショップで買えます」。これで青竹製ケプラー式望遠鏡の出来上がり。
 細い方を太い方の中に入れ、目を当てて前後にずらしながらピントを合わせると、拡大された景色が映る。
 「倍率は主に老眼鏡の度数で変わる」と門傳さん。レンズやルーペを変えれば見え方も当然違ってくる。門傳さんのように自作しようとする方も、必ず竹を使って月を眺めるように。竹とお月様は古来すこぶる相性がいいので。