「秋の七草」と言えば、ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ。「秋」の草となっているが、多くは夏に見頃を迎える。
 仙台市秋保大滝植物園を訪れると、ハギとススキ以外は見頃は過ぎていた。紅葉までまだ1カ月ほどある。今は何が見頃なんだろう? そう思い、植物園の佐藤紀美子チーフに尋ねたら「今は木の実が人気です」との答えが返ってきた。
 小さくて目立たない実が多いが、じっくり見ると面白い。鳥のくちばしの形をしているのはツノハシバミ。カシューナッツのような味がするという。羽根突きの羽根の形をしたツクバネは塩漬けにし、正月料理に縁起物として使われる。
 朱色のツリバナ、紫色のムラサキシキブなど小さな宝石のような、かわいらしい実もある。頭上を見上げると、おいしそうなアケビの実がなっていた。
 「実で遊んだり、実を食べたりした昔を懐かしむ年配の方が多い」と佐藤さん。10月初めに約100種類の実をパネルにして展示する。花だけでなく、実も多種多様ということを実感できそうだ。