昔なら職場でギロリとにらまれただろうが、短い午睡のため時折、社内の畳敷きの休憩室に向かう。先日乗車したタクシーの運転手さんも仕事の合間に仮眠を取るとか。「ちょっとだけでも体調が全然違う」と意見が一致した。

 勤務時間中の昼寝につきまとう負のイメージが企業の間で変わりつつある。大阪市の寝具メーカー、西川リビングは6月に昼寝の時間を取り入れた。目安としてオフィスの自席で、昼食後から午後2時半までの間の15分としている。

 労働生産性を高めるのが狙いで、社員アンケートでは多くが「仕事の効率が上がった」「実際に眠くなくなった」と答えた。担当者は「昼寝は後ろめたいというイメージを変え、文化として広めたい」と語る。

 厚生労働省が策定した「健康づくりのための睡眠指針」は、作業能率の改善に役立つ可能性があるとして昼間の仮眠のメリットを挙げている。従業員の体を守り、快適な働き方へと導く貯金ともいえる昼寝。もっと多くの職場で、導入に向けた「目覚め」があってもいい。