教員が忙しすぎるといわれて久しい。頻繁に接触する部署にいると、その多忙さを実感する。先日、小社で教員向けにイベントを開催した。参加希望が伸びない。心当たりの何人かに電話した。
 「行きたいんですけど、出張で」「えー、土曜日に!」。「出勤して通知表を書かなくては」「2学期制ですもんねー。3連休なのにもったいない」。何とか1人だけが参加してくれた。
 9月22日朝刊くらし面に載った名古屋大准教授の評論記事を興味深く読んだ。「平日夜遅くまで、土日も出勤する先生の姿を子どもは学習している」
 夕方5時に先生が帰るのを見ていれば、それが大人の働き方だと学ぶ。その子どもたちが労働者になれば、定時に帰るのが当たり前の職場が生まれると説く。子どもが学ぶのは、親の背中からだけではないのだと納得がいった。
 大手企業でまた、長時間労働による労災に5人が認定され、うち2人が自殺したことが明らかになった。5人のうち3人は40代。子どもがいたとしたら背中から何を学んだろう。痛ましい。