今月、JR仙台駅東西自由通路東口にアンパンマン像が設置された。高さ1.2メートル。笑顔で左手を上げる。「こんにちは」。通り掛かるたびに、あの優しい声で語り掛けてくるようで心が和む。
 東口には「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」がある。駅から施設までの通りは「アンパンマンストリート」と呼ばれ、キャラクターの石像が立つ。アンパンマン像は通りの起点だ。
 誰でも知っているアンパンマン。もともとは作者のやなせたかしさんが大人向けに描いた。貧しく、空腹な人を助ける正義のヒーローという設定。大人からは相手にされなかったが、子ども向けの絵本にしたところ、国民的な人気を得た。
 「そうだ おそれないで みんなのために 愛と勇気だけがともだちさ」は、やなせさん作詞の『アンパンマンのマーチ』の一節。東日本大震災後、繰り返しラジオから流れ、子どもたちをはじめ、多くの被災者を元気づけた。
 あす13日はやなせさんの5回目の命日。改めてやなせさんが残したメッセージをかみしめたい。