三陸の沿岸に住むありがたい知人がサンマをクール便で送ってくれた。発泡スチロールの箱の中に、たぶん氷点下の氷水。数えると20匹。美しく豊満なサンマが輝いている。

 塩焼きにもコツがあるらしく、レシピが同封してあった。「塩は20センチ上から多めに、満遍なく軽くすり込んで、サンマは包丁で切れ目は入れない。グリルは中火でじっくり、ポン酢と大根おろしで」と、なかなかうるさい。

 その通りに焼いてみた。これがやっぱり実にうまいんだな。きっと、しちりんに炭火をおこして焼いたら、もっともっとうまいに違いない。

 以前、転勤先の某県で勤務し、会社で仲間と酒を酌み交わし、ガス台でサンマを焼いてみた。ジュージューと脂が落ちて、換気扇が追いつかない。煙が部屋いっぱい。翌朝、匂いに顔をしかめた女性陣からこっぴどく叱られて-。

 盛大にサンマを焼くのは、今の住宅事情ではとても無理だけれど、居酒屋に行けば炭火のサンマが食べられる店も。三陸産はちょうど今が旬。今夜あたり…。