介護現場で働く人が、利用者やその家族からセクハラ、パワハラを受ける事態が起きている。厚生労働省は初めて、ハラスメントに特化した被害実態の把握に乗り出した。主に訪問介護・看護といった職種を調査し、事業者向けの対策マニュアルを本年度中に作るという。
 介護施設の職員による高齢者の虐待はよく耳にする話だが、その正反対の現象はどこに原因や温床があるのだろうか。仙台市で訪問介護に携わるホームヘルパーの女性に業務中の悩みを聞く機会があり、そこで質問を投げ掛けてみた。
 訪問先で困ったことは(1)ペットの世話などケアプラン外の仕事の指示(2)訪問時間を忘れての外出(3)遺失物があった場合の責任転嫁-などなど。サービス利用料の自己負担があるため、家政婦と混同されて業務以外の仕事を命じられ、断ると嫌がらせをされることもあるという。
 訪問介護を支えているのは女性が多い。人手不足が深刻な業種でもある。介護される側も、いたわりの心を持って相手方に接しないと、ますます担い手に敬遠される仕事になりかねない。