宮沢賢治の有名な詩を読んで多くの人が違和感を抱く一節がある。「一日ニ玄米四合ト味噌(みそ)ト少シノ野菜ヲタベ」。そんなに、ご飯食べられないって? そう、賢治の時代に比べ、1人当たりの米の消費量は4分の1ほどという。
 仙台市歴史民俗資料館で来年4月14日まで、特別展『コメどころ仙台』が開かれている。会場には手押し式除草機や脱穀機などの農具をはじめ、江戸時代の仙台藩の新田開発を示す文書、明治時代の地租改正測量で使われた杭(くい)、1960年代の米穀通帳などの実物資料60点、写真30点が並ぶ。
 日本人は、おいしい米をたくさん作ろうと努力を重ねてきた。しかし、生活様式の変化による米離れもあり「食管法や減反政策の廃止など農業を取り巻く環境は変わってきた」と畑井洋樹学芸員(46)は話す。「米作りの昔と今を知ることで、食について改めて考えるきっかけにしてほしい」とも語る。
 28日から年末年始休館に入り、来年1月5日再開。6日は体験学習「昔の農具をさわってみよう、調べよう」もある。