買い求めた本の奥付を見ると、2006年の発行だった。当時は消費税5%なのに今8%を払うのは変な気もしたが、それよりも何よりも、10年以上も売れ残っていたのがちょっとした驚きだ。
 昨年の出版物の販売金額が、ピークだった1996年の半分を割ってしまう見通しだそうだ。売れないまま、出版社の倉庫や書店の棚に置かれたままの状況を想像すると、何とも寂しい。
 一方で図書館や本をテーマとする出版物はよく売れている。有川浩さんの小説『図書館戦争』は映画化され、宮城県図書館がロケ地の一つ。三上延さんの推理小説『ビブリア古書堂の事件手帖(てちょう)』は新シリーズが始まった。
 高田大介さんのファンタジー『図書館の魔女』は第3作を心待ちにしているファンも多いはずだ。個人的には泉光さんの漫画『図書館の大魔術師』が大好き。
 ちなみに「ビブリア」は、ラテン語で「本を愛する人」の意味だという。図書館や本がテーマの出版物の盛況ぶりは、紙の本を愛する人がまだまだたくさんいる証拠に思える。