仙台の小正月行事といえば、14日の「どんと祭」を思い浮かべるが、一部の地域に「チャセゴ」という行事も残る。
 「明(あ)きの方からチャセゴに来(き)した」と声を上げながら、子どもたちが家々を回る。「明きの方」とは「福の神がいる方角」という意味。福をもたらす子どもたちは、訪れた家でお菓子をもらうという厄よけの習俗だ。宮城県内各地で行われていたが、途絶えてしまった所も多い。
 16年前、仙台市泉区の松陵地区でチャセゴが始まった。伝統とは無縁なはずの新興住宅地での「復活劇」だ。子どもたちの休日の過ごし方を模索していた地区住民の動きがきっかけとなった。「子どもにとって魅力的なイベントにすれば、長く定着するかもしれない」と踊りなど新たな要素もミックスさせた。
 今年の開催は13日。5歳から小学5年までの13人が参加する。前回からは英語の口上も取り入れた。「国際的な視野をもってほしい。毎年やっている子どもたちが飽きないようにという狙いもある」と、指導役の末弘美さん(64)。伝統行事は、どんどん進化している。