年末年始に帰省した家族をJR仙台駅の新幹線ホームで見送る時に「青葉城恋唄」の発車メロディーが流れた。歌手さとう宗幸さんがこの曲でメジャーデビューしたのは1978年の5月。40年以上がたった今も仙台のイメージを象徴する叙情的な名曲としてなじみ深い。
 歌手・女優の石野真子さんは5年前、仙台でのコンサート開催で河北新報社を訪れ、「仙台といえばやっぱり、さとう宗幸さんですね。私、デビュー同期なんです」と話していた。年齢差がある2人が同期とはちょっと意外だったが、後で確かめると、石野さんがアイドル歌手でデビューしたのは78年の3月だった。
 インタビュー取材が終わり、石野さんは帰る際、本社1階ロビーに当時展示されていた東日本大震災の報道写真パネルの前で足を止め、「私の古里(兵庫県)でも阪神・淡路大震災がありましたから…」と表情を曇らせて言った。
 阪神・淡路大震災から今日で24年となった。どれだけ時を経ても癒えない悲しみはあるが、「青葉城恋唄」からも感じられる郷愁が尽きることはない。