精神障害者と支援者が一緒に料理を作って味わう集いが、仙台市宮城野区の鶴ケ谷市民センターで、ほぼ月に1回開かれている。地域住民らによる「精神障害者を支える地域ネットワーク会議 あ・んの会」が外出と交流の機会を提供しようと、2002年から続ける。
 当初の参加者は平均40人だったが、福祉団体やサービスの拡充により今では半分に。伊藤信一会長(89)は「社会環境が良い方向に進んでいる証しだが、まだ偏見がある」と実感を込めて語る。
 体調が不安定で作業所に通えず、自宅にこもりがちな人たちからは「行きたいときに行ける場所があるだけでも心強い」と期待する声が絶えないという。
 4月で発会から19周年を迎える。会の名称は五十音の始まりと終わりから取った。「『全て』『みんな』を表し、誰でも分け隔てなく集まることができる会に」との願いを込める。
 「1人でも多く一歩を踏み出してほしい。支援側も生きがいとして取り組んでいる」。伊藤会長の言葉に、地域に根付く心のよりどころの大切さを思い知る。