「傷つけられたら怒っていいんだよ。自分の気持ちを言葉で伝えて」。ドメスティックバイオレンス(DV)や虐待などに遭った若者への助言。そがれた自尊感情を回復させる試みだ。
 NPO法人ハーティ仙台が主催するクラブで取り入れている。人間関係をつくるのが不得意で孤独感を抱えたり、引きこもったりする若者を支えようと昨年3月、仙台市内で立ち上げた。
 法人の代表理事八幡悦子さん(67)は「自分を取り戻そうと必死に生きているが、自分を責める傾向にある。だから『あなたのための人生。自分を大事にして』との思いで開催している」と話す。
 クラブには10~40代の約10人が参加。当事者だけの日もあれば、福祉関係の支援者を交えた集まりもある。ヨガや料理なども行っている。
 こうした取り組みが芽吹いている。1人、2人と、社会に一歩を踏み出すようになり、八幡さんは「若者が生きがいを見いだせるように関わり続ける。次代を担う宝だから」と心を新たにする。多くの花が咲きますように。