2000年6月7日、初めてプロ野球を取材した。仙台市宮城野区の県営宮城球場であったオリックス-ダイエー(現ソフトバンク)のナイター。カクテル光線の中で躍動する選手、打球音とともに上がる歓声…。興奮して見入った。
 ダイエーの打者が右中間にいい当たりを飛ばした。「長打だな」と見ていたら、あっという間に俊足の右翼手が追い付き打球をグラブに収めた。米大リーグに行く前年、オリックスに在籍していたイチロー元選手だった。
 4割近い打率だったイチロー元選手はこの日、敬遠気味の3四球に1安打。走者として二塁から、打者の単打で一気に生還する足の速さも強く印象に残った。
 29日、プロ野球のシーズンが始まる。ぜひ球場に足を運んでほしい。豪腕投手の奪三振、強打者の本塁打を見られるのはうれしいが、何げないプレーにおけるプロ選手のスピード、パワーを堪能するのもいい。特に見てほしいと筆者が思うのはダブルプレーの守備。無駄のない動き、ぽんぽんと渡る送球の速さ。このプレーに毎度「プロはすごい」と感心する。