陽光がまぶしい季節。これから夏にかけて、街角では日差しを避ける傘の花が開く。日傘は女性の定番だが、最近は男性用も出回るようになった。
 日本洋傘振興協議会(東京)は、6月の父の日に「日傘を贈ろう」と呼び掛けている。各メーカーも女性用より大きく、清涼感のある色の日傘を増産中だ。
 一昨年、同協議会と埼玉県庁の職員たちが結成した「日傘男子ひろめ隊」が話題となった。埼玉と言えば、熊谷市など夏の猛暑で知られる土地柄。普及啓発活動は反響を呼び、昨年夏には県内の販売本数が前年の2倍に伸びた。
 環境省によると、日差しを遮ることで体感温度は5~7度下がる。夏の暑さ対策に効果ありだが、まだ一般的に男性が差しやすい環境になっているとは言えない。仙台市青葉区の傘販売店「東京洋傘」に聞くと、「男物で晴雨兼用の傘を数本置いているが、反応は鈍い」という。
 「恥ずかしいという意識をなくすことがまず必要」と同協議会の田中正浩事務局長。今後、どんな仕掛けで「日傘男子」を広げていくのか注目したい。