宮城県境に近い山形、福島の自治体が仙台圏の行楽客に秋波を送っている。山形県の地域振興局と村山、東根、尾花沢3市、大石田町による北村山地域連携推進研究会は、「仙台となり村」と銘打った観光施設や飲食店のスタンプラリー(6~8月)を展開中だ。

 仙台圏に絞ったキャンペーン開催の背景にはアクセスの良さがある。作並温泉(青葉区)を通って東根市に抜ける国道48号に加え、大崎、加美地域から尾花沢市に入る国道347号も利用できる。

 サクランボ狩りの最盛期に訪れた観光客の回遊を促すのが狙いで、「温泉やそばがお目当てのリピーターも期待している」(東根市の観光関係者)。

 福島県国見町は7月下旬、仙台圏からの客足を伸ばすため初のイベント「ふくしま国見Day」を仙台市で開いた。売りは旬を迎えた特産のモモ。2017年に開業した道の駅「国見あつかしの郷(さと)」の利用者は4割が宮城県内からで、仙台圏のファンを増やそうと企画した。

 ともに甘さや酸味が魅力のみずみずしい果物が、行楽地へと誘惑している。