腹話術、漫談、落語…。日常生活や社会の出来事をテーマに多彩な芸で会場をいつも温かな笑いに包んでいる。演じるのは日本笑い学会東北支部の会員。宮城県内外で行う年5回の公開講座や出前講座で披露している。

 笑いを振りまいて22年、活動は年々活発になってきた。昨年度の公開講座の参加者は毎回100人を超え、出前の依頼は過去最多の63回に上った。

 「笑いはコミュニケーションの基本。健康への効果も注目されています。家族や仲間との会話に取り入れてもらうよう啓発に努めています」。こう話すのは支部長の千葉俊一さん(70)。

 さまざまな職業の90人が現在、会員として登録し、このうち25人が講座で演じている。定期的に研究会を開き、ねたの作り方や演技の勉強も欠かさない。

 笑うことを忘れた東日本大震災の数カ月後から、被災者を癒やそうと、避難所や仮設団地を会員が訪問した。ここ数年は1人暮らしの高齢者の集いにも出前講座の依頼が来ている。笑いで地域を照らす活動に人気が集まっている。