オペラ(歌劇)という言葉に、どんな印象を受けるだろうか。「つまらない」「長すぎる」などの批判は見解の相違だと突っぱねることができるが「深刻で息が詰まりそう」という声には一理ある。

 それではオペレッタならどうだろう。喜歌劇という邦訳があるように、文字通り明るい親しみやすさが持ち味。仙台オペラ協会は28、29日、第44回公演を仙台市青葉区の東京エレクトロンホール宮城で開く。出し物は18年ぶりにレハールの名作『メリー・ウィドウ』だ。

 練習風景をのぞいてみると緊張感の中にも、参加者の表情から笑みが絶えることはない。芝居の要素が強いため、原語ではなく日本語で上演。観客に舞台を楽しんでもらうことに力を注いでいる。

 演出の渡部三妙子さんは「音楽と演劇を融合させたい」、指揮者の末広誠さんは「欧州の文化をリズムの隅々にまで浸透させる」と意気込む。そして、出演者に共通するのは被災地への思いだ。「舞台を見た人が元気を取り戻し、復興へのエネルギーにしてもらいたい」(末広さん)と期待している。