日本は他の先進国に比べ、デモの参加率がとても低い国だそうだ。社会学者の富永京子さんは著書「みんなの『わがまま』入門」で「日本では社会運動をわがままと思う傾向が強い」と指摘する。

 仙台市では毎月11日に「フラワーデモ仙台」が行われている。娘への性的虐待など、全国の裁判で立て続けに無罪判決が言い渡されたことに抗議し、「性暴力を許さない」と刑法改正を訴えている。

 被害者に寄り添う気持ちを花に託して集まり、屋外で集会を開くなどして活動してきた。参加した50代の女性は「新聞を読んで心を痛めていた。意思表示しないと黙認したことになる」と話し、男子大学生は「女性だけの問題ではない」。性被害を受けたという女性は「同じ気持ちの人がいるこの場所でなら、安心してつらかった思いを話せる」。

 発起人の女子大学生は「性別や年齢に関係なく、同じ意思でつながり、安心して生きられる社会をつくりたい」と呼び掛ける。おかしいと思うことにおかしいと声を上げ続けることは、わがままではなく社会を変える原動力になる。