失語症の男性が徐々に言葉を取り戻す軌跡を伝える番組が、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開されている。一般社団法人アート・インクルージョン(仙台市)が企画・制作する「失語症?チャンネル」。2017年7月に始め、順次更新している。

 主役は宮城県利府町の柳沢澄男さん(71)。「失語症を理解してもらいたい。同じような障害を抱える人を励まし、一緒に回復への道を歩みたい」と、病と闘いながら懸命に話す姿が心を打つ。

 14年に病に倒れ、失語症と診断された。暗たんとしていたが、当事者の著書や講演に触れ、「自分も体験を発信し、啓発しよう」と一念発起。障害者らの芸術文化活動を支えるアート・インクルージョンを訪ね、番組を作ることになった。

 動画で語っている夢の一つが実現した。代表を務める「失語症友の会・利府」のサロンを先月下旬、自宅にオープンさせた。「失語症のあるなしに関わらず、1人暮らしの高齢者の方も寄ってもらい、交流しましょう」と柳沢さん。多くの共感を呼ぶことだろう。