朝刊を取りに出ようか。そう思っていたところに、スマートフォンが突然鳴った。緊急地震速報。居間のテーブルのそばで身構え、いざとなったら潜り込む態勢を取った。

 けさ、ベッドや布団の中で聞いた方も多かったに違いない。あの警報はいつ聞いても心臓に悪い。ただ、避難に切迫感を持たせるためには致し方ないのかもしれない。

 岩手、宮城両県で最大震度4。新型コロナウイルスに隠れがちだが、2月からの約3カ月で震度4以上の地震は全国で7度目。2月12日には名取、岩沼両市と宮城県山元町で震度4を記録している。

 ぞっとしたことがある。揺れが大きくて避難所に行くことになっていたらどうだったろう。避難者が多ければ「3密」状態になる。大規模なクラスター(感染者集団)が起きかねない。

 自然災害はコロナ禍だからといって発生を待ってはくれない。今は二つの敵との闘いを考えなければならない。自治体はもちろん、私たちも備えを考え直さなくては。