花に救われる。この春、そんな思いの人も多いのでは。桜の淡いピンク、スイセンやレンギョウの鮮やかな黄、チューリップの赤や白。色とりどりに咲く花が街や野山を彩り、新型コロナウイルスへの不安をいっとき忘れさせてくれる。

 子どもたちも思わず笑顔になる花壇が富谷市の富ケ岡公園にできた。5メートル四方の枠にアニメ「となりのトトロ」のキャラクターの輪郭を描き、爽やかなブルーのネモフィラが咲く。「あ、トトロだ」。母親に連れられた幼子の声が弾む。

 一帯で花畑づくりに取り組む市民グループ「はにかむ富谷」が3月中旬から4月初めにかけ、休校続きで自宅学習が長引く子たちを元気づけようと作った。

 公園は旧宿場町を通る「しんまち通り」南の丘にある。通りにある政治家内ケ崎作三郎(1877~1947年)の生誕地に10月、氏の伝承館を核とする観光交流施設がオープンする。宿場の開設400年を祝う記念事業だ。

 ネモフィラの花言葉は「どこでも成功」と縁起がいい。コロナ禍が早く終息し、秋には交流の花が咲きますように。