帰宅途中のカーラジオから、新型コロナウイルスを巡るアナウンサーと感染症の専門家のやりとりが流れてきた。

 「今の状況は?」「野球で例えるならば、一回表といったところでしょうか」

 未知の対戦相手の攻撃力や特徴などを把握している段階なのだという。

 どうやら、相手はかなり手ごわいようだ。守るこちらは劣勢に立たされている。主力選手(医療従事者)は切迫した状況で戦いを強いられている上に、道具(医療用マスクや防護服など)は不足している。監督(首相)の戦術(政策)は後手に回り、迷走気味だ。強力な助っ人(治療薬やワクチン)がいつ来るのか、まだ分からない。

 試合が始まったばかりだというのに、「ストレスがたまる」「経済的に限界だ」といった声があちこちから漏れてくる。メンタル面も心配だ。チームワークは保てるのか。逆転したとしても、気の緩みから、反撃に遭うこともあり得る。

 当初考えていたよりも、長期戦になりそうだ。でも、絶対に負けるわけにはいかない。