「あのマスク、随分小さい。顎が丸見えだ」。新型コロナウイルスの感染拡大以降、安倍晋三首相のマスク姿をテレビで見るたび、気になった。

 政府が支給する、いわゆる「アベノマスク」と同じ布マスクなのだろう。気に入っているのか、それとも、評判が良くないだけに意地になっているのか。顔とマスクの大きさが不釣り合いなところからすると、何となく察しがつく。

 仙台市内でもようやく配布が始まったが、郊外にある筆者宅にはまだ届いていない。関係者がいろいろと尽力しているのは分かるものの、市中にマスクが出回りつつある状況下では、正直言って、何で今更の感が強い。もちろん、待ち望んでいた人も大勢いるのだろうけれど。

 放送作家の高田文夫さんが、芸について「“人間”と書くのだから、人には間(ま)が必要だネ」と記している(『ご笑納下さい』)。これは芸以外にも当てはまる。マスクや給付金、検察庁法改正など、安倍さんのやることはどれも間が悪かった。あまり間が悪いと、人気は下がる。これも芸人に限ったことではない。