学校ではなく、まるで戦場だった。米国フロリダ州の高校で14日起きた銃乱射事件。教室の床に身を伏せた生徒らの悲鳴を切り裂き、乾いた銃声がたてつづけに響く。スマートフォンで撮られたらしい動画をCNNテレビが伝えた▼事件で17人が犠牲になり、十数人が負傷した。逮捕された容疑者は、問題を起こして退学になった19歳の元生徒という。どんな恨みがあったのか。校内の火災報知機を鳴らして生徒を外におびき出し、ライフル銃で撃ったとされる▼「米国の学校の子ども、教師、誰もが二度と危険を感じるべきでない」と、トランプ大統領は事件後に表明した。が、同国の学校での発砲事件は今年に入って18件目。凶器も、6年前に別の州の小学校で26人が殺害された事件と同じく強力な軍用銃の市販モデル、つまり街の「銃の店」で買える品だった▼なぜ銃が規制されないのか、悲劇が報じられる度に疑問が湧く。だが以前、同国の銃販売の実態を扱ったニュースで、子連れで拳銃を買う母親のこんな言葉を聞いた。「目の前でテロが起きたら、子どもをどう守るの」▼政治の場で規制が論議されても、銃絡みの事件があると「自衛の権利」として買う人がまた増える。総計2億7千万丁の銃があふれるという社会は、どうすれば変わるのか。(2018.2.16)