立ち寄ったコンビニで、おいしそうな弁当を見つけた。宮城県が主催する「高校生地産地消お弁当コンテスト」で、本年度優秀賞となった気仙沼西高生の作品を商品化したとか。地元食材をふんだんに使い、アイデアを効かせた料理が詰め込まれており満足した▼同校はコンテストの常連。今回は優秀賞、最高の県知事賞と2点入賞しており、知事賞は6年連続だ。知事賞も商品化され同県内の生協で販売中。指導する家庭科担当の小山和美教諭は「気仙沼の良さをお弁当として形にしようと、みんな頑張りました」と話す▼初参加は東日本大震災の翌2012年。食材の調達にも苦労したが「被災した古里を元気にしたい。復興の力になりたい」という一心で生徒は奮闘、最高賞に輝いた。後輩たちも、そんな思いをリレーしていった▼このまま連覇記録を伸ばしてほしいところだが、同校のV7はない。新年度、少子化などによる人口減を理由に、気仙沼高に統合されるからだ。しかし、小山教諭は心配していない▼実は本年度の入賞5点のうち、気仙沼高も2点を占める。「気仙沼は食材の宝庫。地域の産物を学び古里の誇りを確かなものにできれば、校名は変わっても伝統は受け継がれるでしょう」。お弁当には、郷土への愛情も詰まっていた。(2018.2.25)