「今年も『Together for 3.11』がありました」。こんなメールが米ニューヨークから届いた。「東日本大震災の犠牲者のために祈り、被災地を忘れない思いを伝えよう」との催し。日本時間の5日朝、中心部の教会に440人が集ったという▼大津波と福島第1原発事故を現地で知り、復興支援をしてきた邦人女性14人が実行委員会を結成。震災の翌年から開いてきた。日系の市民や団体に参加や寄付を呼び掛け、被災地との交流の場にもなった▼「常に『残された時間を生きている』感覚でチャレンジをしてきた」。黙とうの後、登壇して語ったのは大友あかりさん。岩沼市出身で大学進学直前に震災を体験。ニューヨークでイラストレーターの仕事をし、「古里の魅力を伝えていきたい」▼避難先で「福島に帰れ」と心ない言葉を受け、「自分には皆を笑顔にする夢がある」と踏ん張った体験を話したのは、福島県ふたば未来学園高2年の関根颯姫(さつき)さん。東北からのメッセージの数々が会場を一つにしたそうだ▼元実行委員で仙台市出身の作曲家仁科彩さん(35)が、現地から知らせてくれた。3年前から日本に戻って交流を続けており、「私も東北の人間として励ましをもらってきた」。海を越えた連帯を、震災後8年目への力にしたい。(2018.3.6)