この欄の筆者のような中高年世代は、一度は幼児期に感染するものだと固く信じていたので、驚きだった。10年ほど前、全国的に、特に大学生で、はしか(麻疹)が大流行した▼大人になってからの感染は、重症化するケースが多いと聞いて、またびっくり。若いほど体力があるから軽く済むかと思えば、そうではない。年を重ねると症状は重くなる。あの頃は「日本ははしかの輸出国だ」と外国から批判されているという話をよく聞いた▼国も対策に追われ、ワクチンの2回接種を進めるようになって、はしかは激減した。3年前の夏には世界保健機関(WHO)から表彰されている。日本に土着しているウイルスによる感染がゼロになりました-と褒めてもらった。これでひと安心かと思いきや▼今度は何と「輸入はしか」だそうだ。日本を訪れる外国人が持ち込むウイルスによる感染。海外旅行者が外国で感染して帰国するケースもある。まだ大流行とは言えないが、沖縄、愛知、東京などに感染は広がり、患者は100人を超えたという▼心配なのは30~40歳代の人たち。ワクチンを1回しか接種していない世代だ。それより上の年代ははしかを経験し、抗体を持っている人が多数。記憶が定かでない人は抗体検査をしてできればワクチンを。(2018.5.14)