平成最後の新語・流行語大賞の候補30語が発表された。「金足農旋風」「翔タイム」「悪質タックル」。日本選手の活躍やパワハラ問題が相次いだスポーツ界の用語が目立つ▼流行語大賞は世相を映す。平成元年(1989年)にさかのぼると、「オバタリアン」「24時間タタカエマスカ」「イカ天」などが受賞。時代とともに消えた言葉がある一方で、今も変わらずに残る言葉もある▼例えば、新語部門の金賞に選ばれた「セクシャル・ハラスメント」。今年はセクハラ被害で「私も」と声を上げる際に使われた「♯MeToo」がノミネートされた▼平成最初の流行語部門の銀賞は「ケジメ」だった。リクルート疑惑の政治家が辞職しない場合に用いられた。今年の政界はどうか。やはり、けじめが必要と感じさせることが多かった。代表例が森友・加計学園問題。パンは食べたのに「ご飯は食べていない」とはぐらかす「ご飯論法」、加計問題を巡る文書に記された「首相案件」が大賞候補に挙がる▼昨年の大賞は「忖度(そんたく)」。今年も元日本ボクシング連盟会長への忖度で奈良県選手が有利となる「奈良判定」が候補になった。国会では森友・加計問題の「霞が関判定」を巡って野党の追及が続き、よく使われた。この言葉は真相が分かるまで忘れてはいけない。(2018.11.15)