「最高気温は東京で44度、仙台で42度」。昨秋、こんな天気予報の動画がネット上で話題になった。環境省の「2100年未来の天気予報」である。世界で温暖化対策が進まない場合を想定して作成。夏は海に囲まれた那覇が比較的に涼しいらしい▼未来の予兆だろうか。現代も異常気象に見舞われている。1月、米中西部で氷点下53度を記録する一方、夏のオーストラリア南部では49度に上昇。同国の1月の平均気温は初めて30度を超えた。思えば、昨年の日本も猛暑だった▼そんな中、気になる予測が判明した。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書案によると、温暖化による海面上昇が今世紀末に20世紀末と比べ1.3メートル上がる恐れがあるという。海面温度が極端に高くなる「海の熱波」が頻繁に発生。生物に大きな影響を与えると警告する▼昨秋は、世界の平均気温が30年に産業革命前と比べ1.5度上昇する可能性が高いと指摘。サンゴ礁は7~9割減り、2度上がれば全滅するというから深刻だ▼温暖化をもたらしたのも、歯止めをかけることができるのも人間。レジ袋を燃やせば二酸化炭素が発生する。「温暖化はでっち上げ」と足を引っ張る大統領もいるが、どんなに小さなことでも、一人一人ができることをするしかない。(2019.2.8)