<九つの人九つの場をしめて ベースボールの始まらんとす 正岡子規>。プロ野球が今夜開幕する。東北楽天はビジターでロッテと対戦。強打者の浅村栄斗内野手が加わったチームはどんな戦いをするのか▼個人的には、日本一になった6年前に活躍したジョーンズ、マギーの両選手の印象が強く、外国人選手を楽しみにしている。注目は新加入のブラッシュ外野手。石井一久GMが「本塁打を50本打ってほしい」と期待する長距離砲である▼投手ならば先発や抑え、野手ならば4番打者など。外国人には日本人に足りない役割が求められる。野球以外の“助っ人”も同じことが言える。ただ、こちらは不安を抱えてのスタートになる。4月1日施行の改正入管難民法である▼人手不足解消を目指し、外国人労働者の受け入れを拡大する。成立を急ぐあまり、議論は生煮えだった。相談窓口の人材をどう確保するのか。外国人の都市部への集中をどう防ぐのか。施行直前の今も課題は山積したままである▼自治体は国から業務を丸投げされることを危惧しているという。政府は「支援」を強調するだけで主体性は感じられない。本来は国が主導すべき施策ではないか。良い指導者がいなければ、助っ人も力を発揮できない。野球に限った話ではないだろう。(2019.3.29)