あすから4月。さまざまな新しいことがスタートする。あすはどんな元号が発表されるか、多くの人が注目しているだろう。新時代幕開けのお祝いムードはしばらく続きそうだ▼今年は4年に1度の統一地方選挙が重なる。こちらは「政治の祭り」と言えそうだが、盛り上がりはいまひとつ。人口減少は議員のなり手不足を招く。無投票当選もさることながら、定員割れの懸念さえある▼福島県奥会津の三島町も人口減少、高齢化が著しい。とはいえ、現職と新人の一騎打ちが濃厚な16日告示の町長選は今回、様相がちょっと異なる。「町の将来をどう考えているのか知りたい」。町内でゲストハウスを運営する三沢真也さん(39)は先日、立候補予定者2人を招き、話を聞く会を初めて催した▼三沢さんは9年前に長野県から移住。以来選挙は何度かあったが、人口1600ほどの小さな町は地縁血縁が幅をきかせ、政策論争はほとんどなかった。定住の覚悟を迫られる移住10年を前に「しっかりと考えトップを選びたい」のが理由だ▼参加した町民は30人超。移住者、Uターンの若者が多く、夜の2時間はあっという間に過ぎた。地域を持続させたい思いは「よそ者」ほど敏感なのかも。彼らのフラットな視点は、地方の政治にも活力をもたらすに違いない。(2019.3.31)