ハイライトの決勝は最も安い席で野球1万円、体操の男子団体総合1万1800円。陸上で最速を決める男子100メートルは5800円と安い。でも東北からは交通費もかかる。来月9日に申し込みが始まる2020年東京五輪の入場券である▼人気競技は高い競争率が必至。多くの人はテレビで観戦だろう。「夕飯時に家族そろって」が一番だが、そうはいかない競技が増える。早々に決勝の午前実施が決まった競泳に加え、陸上の9種目やバスケットボール、ビーチバレーも午前になった▼いずれも米国で人気がある。巨額の放映権料を払う米テレビ局の意向が反映され、時差で夜になる放送に合わせたためという。同じアジアで開かれた08年北京五輪も競泳などの決勝が午前開始だった▼陸上男子100メートルや、日本のメダルが期待される男子400メートルリレーは幸い夜になったが、競泳は職場や学校で結果をスマホでこっそり確認するしかない? 自国開催なのにゆったり見られそうにない▼酷暑を避け午前6時スタートになったマラソンのように、選手のためなら分かる。ある程度のスポンサー優先は致し方ないかもしれないが、スポーツの祭典が金で左右されるのはむなしい。それも「何でも自国優先」の大統領の国のためと思うと余計腹立たしい。(2019.4.20)