「ホヤぼーや」はご存じですか。気仙沼市の観光キャラクターです。では「ふかひれちゃん」は? 市内で帆布製品を手掛ける会社「GANBAARE(ガンバーレ)」のオリジナルキャラクターです▼東日本大震災の津波で流された縫製工場、水産加工場の従業員の雇用の場にと設立された。震災から3カ月後のことだ。水産加工業の清水敏也さん(59)が社長を務める。スタッフ8人は全員が女性▼デザインから縫製まで手作りのバッグは、使い込むほどに色合いが変わる。帆布製品らしく丈夫だが、軽い。エプロン、スマホケース、ポーチも。柄は気仙沼の地名、カツオやウミネコ、ふかひれちゃんなどなど。オーダーもできる▼2017年には仙台市で開かれた学会の参加者用にと、バッグ4000個の注文を受けた。「仙台駅でうちのバッグを見掛けたと知らせてくれる人がいて、うれしかった」とデザインを担当する妻の節子さん(59)▼ホヤぼーや柄のマスク、エコバッグなど時代に即した品も作る。ショップ名は「ギャラリー縁」。敏也さんは「全国の方とご縁をいただき、ここまで来られた。今後も一人一人のお客さんと向き合っていきたい」と語る。震災から9年半。小さな工房の一品で、あなたも被災地と縁を結ぶ一人になりませんか。(2020.9.13)