俗に言う「3秒ルール」をご存じだろうか。食べ物を床や地面に落としても、素早く拾い上げれば、口に入れても大丈夫というもの。酒席などで、冗談半分にやったことがある人もいるのでは▼米国の大学が、このことを真面目に検証した。ちなみに、あちらは3秒ではなく、5秒。大腸菌をまいた床にグミキャンディーやクッキーを置いたところ、5秒以下の短時間であっても、相当量の菌の付着が認められたという。食べると、冗談では済まないことになりかねない▼全く役に立たないルールとは違い、こちらはやってみる価値がありそうだ。「6秒ルール」。怒りに任せて暴力や言葉で相手を傷つけない「アンガーマネジメント」の手法の一つ▼怒りのピークは感じてから長くても6秒程度なので、深呼吸をしたり、その場を離れたりして気持ちを静める。その後、そもそも怒るべきことなのか、今の自分の機嫌はどうかを冷静に考える。怒らないためのものではなく、後悔しない怒り方を考えるためのもの▼コロナ禍では、ストレスから、ふとしたことに対して怒りっぽくなってしまう人は少なからずいるはず。新型ウイルスと長く付き合っていくためにも、新たな生活様式の一つとして、日頃から6秒ルールの実践を心掛けてはいかがだろう。(2020.11.5)