痛ましい事故が繰り返されても根絶されないのがもどかしい。普段は外部の視線を遮り、生活空間を守るブロック塀の倒壊被害だ。
 41年前の今日、宮城県沖地震が発生し、倒れたブロック塀などの下敷きになって18人が犠牲になった。昨年6月の大阪府北部地震でも登校中の小学4年の女児ら2人が命を落とした。
 危険なブロック塀は今も身近にある。古い街並みの住宅地を歩くと、ひび割れや損傷が目に付く。ブロック塀の耐久年数の目安は約30年とされるが、風雨で内部の浸食が進めば鉄筋やブロックの劣化は早まる。宮城県が16年ぶりにスクールゾーンで行った調査で「要改修」「要撤去」と判定された危険箇所が約3倍に膨らんだ。
 少しでも不安があれば専門家に相談し、早急に改善を図るべきだ。「ブロック塀の悲劇」を過去の話にしなければ、犠牲者が浮かばれない。
(報道部・鈴木拓也)