新型コロナウイルスの感染拡大に伴う一斉休校から間もなく2カ月になろうとしている。部活動の停止が長引き、全国高校総合体育大会や全国中学校体育大会の中止も決まった。

 中学、高校とさえない長距離ランナーだった身としても、冬を越した先に迎えるはずのトラックシーズンがやってこないことのやるせなさなら、想像がつく。

 冬場の走り込みに耐えた後の記録会は、前年を大きく上回るタイムに自信を得た。当時つけていた練習日誌を引っ張り出すと、ライバルとの勝負に闘志を燃やし、日々一喜一憂していたあの頃の感覚がよみがえった。

 陸上競技は、記録という客観的な指標のみで優劣が決まる。故に仲間との競り合いや大会がなければ、自身の現在の実力値が不明という不安の中で過ごさざるを得なくなる。見通しの利かない霧が一日も早く晴れることを願う。
(スポーツ部・吉川ルノ)