本年度、加美支局からスポーツ部へ異動となり、東北楽天取材班に4年ぶりに加わった。今季のチームの顔触れを眺め、浦島太郎のような気分になった。支配下・育成選手計83人のうち、2016年当時も在籍していたのは25人。約7割が入れ替わっていたからだ。

 石井一久ゼネラルマネジャー(GM)流改革の影響かと一瞬考えたが、思い直した。これがプロスポーツ界の標準だったと。プロ野球の選手寿命は平均で10年足らず。旬は一瞬。選手が言う「一年一年が勝負」は例えではなく、現実だ。

 不安の日々だろう。公式戦開幕が遅れるほど、アピールの場は失われる。地位を確立した主力はまだしも、2軍でくすぶる若手、再起を期すベテランの焦りは強い。

 かく言う私も、着任から1カ月が過ぎても、新調した名刺が全く減らず、もどかしい。顔見知りの選手は少なくなり、古巣といって安穏としていられないのだけれど。
(スポーツ部・佐藤理史)