「仙台に来てから誰かと直接話す機会が全くなくて、不安で眠れない」。仙台市宮城野区の男子予備校生(18)が4月下旬、疲れ切った表情で近況を教えてくれた。

 予備校生は青森市の高校を卒業し、4月に仙台に来た。授業が始まらず、しばらく自習室で勉強したが現在は閉鎖。思うように学習が進まず「自宅での勉強が苦手だから予備校に来たのに」とこぼす。授業再開は7月といい、予備校生が嘆く気持ちも理解できる。

 仙台の大学に進学した地元の友人もいたが、多くは実家に戻った。自身は帰省できなかった上、滞在する寮では食事中、他の寮生との会話は原則禁止で「友達もできず、つらかった」と明かす。

 大学や予備校がある仙台には若年層の転入者も多い。移動自粛が求められる中、孤独感に苦しむ若者は、ほかにもいるに違いない。学都を名乗る仙台だからこそ、手を差し伸べるアイデアを出してほしい。
(報道部・横川琴実)