「もうネタがない!」。慌てふためく新聞記者の嘆きではない。宮城県内の中学校で教員をしている知人の言葉だ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、学校の再開が6月1日まで延期となり、在宅勤務の日々が続く。「こんなに教材研究したのは学生以来じゃないか」と知人。家でできる仕事はやり尽くしてしまったという。
 児童生徒の氏名など個人情報の入った資料は持ち帰れない。臨時登校日に提出させた課題プリントの添削でさえ、学校内でしかできない。「在宅勤務はやれる仕事が限られるので困る。優先順位の高い仕事が、どんどんたまってしまう」といら立ちを募らせた。
 不満だらけの電話は約2時間に及んだが、最後は「新しいネタを探そう」とけろり。これまでにない切り口で、担当教科の面白さに迫るプリントを作成すると張り切った。教室で珠玉のネタが繰り出される日は遠くない。かくありたい。
(報道部・伊藤卓哉)