記録的な豪雨被害を受けた熊本県で11日、被災者向け仮設住宅の建設が始まった。少なくとも212戸が整備される。2016年の熊本地震後に建設された仮設住宅に、いまだ約600人が暮らす状況下で、再び大災害に襲われた。

 熊本地震の取材で知り合った同県益城町の荒瀬芳昭さん(70)は今春、約3年半の仮設暮らしを終え、災害公営住宅に移った。近況を尋ねると「自分も多くの人に支えられた。豪雨被災地の仮設住宅を訪れ、かき氷やたこ焼きを振る舞いたい」と気遣っていた。

 宮城県では4月、東日本大震災の被災者向けプレハブ仮設住宅から全員が退去した。一方、昨秋の台風19号豪雨で被災した丸森町と大郷町には計約250戸の仮設住宅が整備され、今も多くの被災者が生活再建に悩みながら暮らす。

 災害が多発するこの国で、仮設住宅はいつ解消されるのか。一日も早く、と願い続けるしかないのだろうか。
(報道部・小沢邦嘉)