念願がかない、この平成最後の夏、招待されて大仙市で開かれた全国花火競技大会「大曲の花火」を見た。8月26日朝刊1面をそのカラー写真が飾った。
 独特のアナウンス、音楽と共に絶妙なタイミングで「ドーン」。体の中まで響く音の花火が打ち上がる。始まりは「わぁ!すごい」の連発がいつの間にか、言葉が出なくなった。花火は日本が誇る「芸術」であることを実感した。
 この夏、ひそかな楽しみにしてきたのが土曜の夕刊1面に載る「杜の都のチャレン人(ジン)」だ。8月25日は買い物代行・配達サービス業のフランズ・ローレンスさん。「人の困り事」から得たヒントで起業した経緯を大変興味深く読んだ。笑顔で自転車に乗る写真はこの仕事への意気込み、その先にいるお客さまを思う気持ちが、あふれ出ている1枚だった。
 9月1日は、仙台を好きになり移り住んだプロデューサーの赤羽ひろみさん。演劇人の交流拠点となる居酒屋まで開いてしまったという熱意に脱帽。どうして次々と秘策を打ち出せるのか。お店に伺って、聞いてみたいと思った。

 「夏の全国高校野球」は終わっても「雑草軍団」フィーバーは続いた。手に汗握り、テレビの前で何度ファインプレーに歓声を上げたか。金足農(秋田)がこれほどまでに強くなった理由、同時に地元はもとより、全国から愛されるチームがどのように誕生したのか。高い関心があっただけに、「甲子園準V 金農飛躍の源泉」(社会面)はうれしい連載だった。
 8月29日の「(上)証し」には、県を挙げてプロジェクト委員会を作り、一丸となって球児たちを指導してきたこと。何度も読み返し「これは仕事にも通じるものがある」と強く感じた。多彩な人材が球児らをサポートしたと書いてあったが、実技だけではないはず。ほかにどんな指導があったのだろう。スポーツだけでなく、その世界の「頂点」を目指す人たちがきっと知りたいはずだ。もっと深く、今後も関係者に取材してほしい。
 準優勝へ導いたのは指導者だけではない。30日の「(下)支え」では地元の店主、藤原正三さんが「金足農とは運命共同体」とコメント。一緒に載った写真を見て思わす、うなずいてしまうほど納得させられた。輝かしい栄光の裏には必ず、支えがある。その歩みを知ることができて心が温かくなった。

 人生100年時代に向け、働き方も変化していると感じたのが9月2日朝刊1面「定年行員 管理職で再雇用」。東北の地方銀行で、定年を迎えた管理職を引き続き管理職として再雇用する人事制度が広がっているという。
 写真の仙台銀行高橋路子さんの笑顔は、年齢を感じさせない。経験に勝るものなし。さらに経験を伝えるだけでなく、働くという活躍の場がより一層広がることによって「日本で一番働きたくなる街、みやぎ」へ前進するであろう。
 今回、このような機会を頂き感謝している。書くことの大変さを身に染みて経験した。今後も記者の取材魂に期待し、応援したい。