インターネットで検索すると、黄色い菜の花には「小さな幸せ」「希望」「元気いっぱい」などの花言葉があるという。仙台市若林区の広瀬川と名取川の合流地点に「菜の花の三角形」が現れた記事と写真が、4月25日朝刊みやぎ面に掲載された。一帯に生い茂っていた草木を伐採した後に現れた自生らしき菜の花の写真は、花言葉の意味を感じさせ、好感が持てた。私たちが新型コロナウイルスへの対応に追われている中、季節は確実に進んでいることを感じた。

 コロナ禍を受け、教育の在り方を巡る議論が活発になってきた。学校の9月入学制を検討する動きである。4月30日朝刊2面で安倍晋三首相が可能性を否定しなかったことを伝えた。それ以降、9月入学制の報道を注視している。

 5月2日朝刊4面では、Q&A形式で9月入学制のメリットや課題などを分かりやすく解説。9月入学制は日本社会に大きな影響を与え、社会のさまざまな仕組みが4月入学制を前提に組まれていることを改めて感じた。3日朝刊社会面では、会員制交流サイト(SNS)の無料通話アプリLINE(ライン)による読者アンケートの結果を掲載。賛成が57.8%と半数を超えたことや、さまざまな声を取り上げ、興味深く読んだ。

 もう一つ気になる教育関係の報道は、大学生への支援である。4月27日朝刊社会面では、新型コロナウイルス感染拡大の影響でアルバイト先を失うなど、生活苦に追い込まれた大学生らによる学費減額運動が、全国に拡大していることを生々しく伝えた。その後、各大学の独自支援策も伝えたが、東北は東北大のみだった。東北の他の大学の情報ももっと紹介すれば、なお良かったのではないか。

 5月2日朝刊みやぎ面で、学生団体の調査に回答した県内の大学生の2割が、退学を検討していると報じた。5日朝刊社会面では、収入減で不安を抱える仙台市内の学生を紹介。苦しんでいる学生が学び続けられるよう国や自治体、大学などが、どのように支援するのか、今後も報道してほしい。

 4月29日朝刊1、3、みやぎ面で、東日本大震災の被災地に建てられた宮城県内のプレハブ仮設住宅が全て解消したことを伝えた。感慨深く読んだ。仮設住宅については、現行制度の見直しや建設予定地を準備する「事前復興」の必要性、コミュニティーづくりなど、9年の年月で得たことを紙面で総括してほしい。

 東日本大震災の経験を今回のコロナ禍に生かせないだろうか。命の大切さと向き合い、生活を立て直し、より良い生活にしようと努力してきた経験と知恵がある。新聞社が取材などで培った知見から、人が生きていく上で大切にすべきことが見えてくると思う。それはコロナ禍後の社会づくりに役立つのではないか。

 5月5日朝刊3面で、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が「新しい生活様式」をまとめて提言したが、新聞社からの独自の提言も読んでみたいと思っている。