東日本大震災の津波で児童74人、教職員10人が犠牲になった石巻市大川小事故から教訓を学び、学校防災の在り方などを発信しようと、研究者らでつくる「大川小学校研究会」が発足し、15日に仙台市内で第1回研究会を開いた。
 研究者や遺族、市民ら約30人が参加。発起人の一人で多摩大情報社会学研究所の会津泉教授は「遺族や地元だけの問題ではなく、どこでも起こり得る『自分ごと』として教訓を共有する場にしたい」と呼び掛けた。
 6年の次女みずほさん=当時(12)=を亡くした佐藤敏郎さん(54)は「遺族だけが声を上げるのではなく、垣根を越えてつながることが大事」と強調。3年の長女未捺(みな)さん=同(9)=を亡くした只野英昭さん(46)は「本当につらいことこそ伝えなければならない。教訓を学ぶ輪が広がってほしい」と話した。
 今回は東北大の李仁子准教授、熊本大の石原明子准教授がそれぞれ韓国の旅客船セウォル号沈没事故、水俣病問題を通して、大川小の遺族ケアや紛争解決の在り方を考察した。訴訟の問題点などを話し合うグループ討議もあった。
 次回は5月25日に東京で開催する。