宮城県の村井嘉浩知事は8日、石巻市大川小津波訴訟で学校幹部と市教委の組織的な過失を認めた仙台高裁判決を不服として上告する方針を明らかにした。県議会への説明を経て、9日中に専決処分する見通し。
 石巻市議会で上告提起の議案が8日、可決されたことを受け、「市の意向を最大限尊重する」との方針通り、足並みをそろえた。県の考えなどを県議会に説明する全員協議会を9日に開催する。
 市議会終了後の8日夜、村井知事は中島源陽議長に上告の意向を伝えた。議会側が開催の可能性を検討するよう求めた臨時会に関しては、10日の上告期限が迫り、時間的な制約で困難との見解を示した。
 村井知事は報道各社の取材に応じ「事前防災を巡って一審と二審は全く別の判決だったと捉えている。このまま判例となり、全国の学校現場に普及させることが正しい姿なのか問うべきだ。司法の頂点にある最高裁の判断を仰ぎたい」と述べた。