長期連載「止まった刻(とき) 検証・大川小事故」は、東日本大震災の津波で児童・教職員計84人が犠牲になった石巻市大川小の事故を調査報道で詳細に検証した。
 連載は1月にスタートし、6月下旬まで本編計49回(11部構成)を掲載。仙台高裁判決や大川小閉校特集など100本近い関連記事とともに大川小事故や裁判の論点を多角的に報じた。
 検証は(1)3月11日午後2時46分の地震発生から津波襲来まで(2)震災直後に児童らに聞き取った証言メモの廃棄など石巻市による事後対応(3)仙台高裁で焦点となった事前防災-という三つの大きな柱で構成した。
 第2部「激震」-第5部「漆黒」は、生存児童らの証言や裁判資料などを基に地震発生から津波襲来までを分刻みで克明に再現し、大川小事故の全体像を浮き彫りにしようと試みた。
 第6部「地獄」は、遺体捜索の惨状と行方不明の児童を抱える遺族の苦悩を、終章の第11部「未来をひらく」は、悲しみに満ちた学び舎を「命の学び舎」にしようと語り続ける生存児童らの姿を紹介した。
 東北被災3県沿岸の小中学校と、南海トラフ巨大地震の発生が懸念される東南海7県沿岸の小学校を対象にアンケートを実施。大川小事故を踏まえた学校防災の現状と課題も探った。