世耕弘成経済産業相は10日、2018年版の通商白書を閣議に報告した。米国の保護主義的な通商政策は「世界貿易機関(WTO)に基づく自由貿易体制への挑戦だ」と批判して、世界経済へのマイナスの影響を危惧した。中国政府による補助金制度のゆがみが鉄鋼の過剰生産につながったほか、半導体も同じ理由によって過剰生産が危ぶまれるとも指摘した。
 米中貿易摩擦の要因の一つである、中国の鉄鋼過剰生産問題の背景を分析。中国の鉄鋼会社の利益率が生産拡大に伴って低下したのに、政府は補助金を増やして経営を支えた。世界市場に大量の鉄鋼製品が供給される結果を招いたと指摘した。