東日本大震災の津波で全壊した奥松島運動公園体育館(東松島市野蒜)の災害復旧工事が始まった。震災前は「バウンズ88」の愛称で市民に親しまれた。

 被災場所から北西約1キロの移転先で5日、安全祈願祭が執り行われ、完成予定は来年3月。

 新体育館は鉄筋コンクリート一部鉄骨2階で、延べ床面積約2440平方メートル。1064平方メートルのアリーナがあり、バスケットボールやバレーボール、バドミントンなどが楽しめる。観覧席332席を備える。

 外観は松島の景観に配慮し、落ち着いたデザインにした。工事費は電機や機械の設備を含め14億5769万2000円。災害復旧費補助金などを活用する。

 安全祈願祭には市や工事の関係者ら約30人が出席。渥美巌市長は「野蒜地区は市内最大の被災地だった。奥松島運動公園を完成させ、復興のハードルを一つ越えたい」と述べた。

 公園内の他の施設は管理棟やトイレ、4面のテニスコートを2月に発注。野球場と多目的グラウンド、27ホールのマレットゴルフ場は既に業者と仮契約を結び、8日の市議会2月定例会の議決を経て工事に着手する。体育館を含めた総工事費は約32億円を見込む。いずれも来年3月末までに整備する予定。