令和の時代に入って初めてとなる2019年春の叙勲受章者が21日付で発表された。石巻地方からは、その道一筋に励み、社会や地域、産業に貢献した9人が地方自治や消防、中小企業振興などの功労で栄誉に輝いた。このうち、8人が受章の喜びを語った。

▽旭日双光章
元石巻市議 渡辺茂さん(73)

 合併前の石巻市議を1988年から連続4期務め、96年から2年間は副議長。「市民に夢と希望、市政に活力」をモットーに活動し、市勢発展に尽力した。「石巻駅の駅舎統合と市立病院の建設に力を入れたことが印象に残っている」

 「本会議でもっと政策論争してほしい」と期待する。(石巻市山下町)

▽旭日単光章
元石巻かほく商工会会長 沢村文雄さん(71)

 「会員、職員の理解と協力、支えがあっての受章。代表していただいた」と感謝する。

 河北、雄勝、北上の3商工会が合併して誕生した石巻かほく商工会の会長を昨年まで3期9年間務めた。

 「老朽化した飯野川の街路灯を補助金を活用して新設したことが印象深いですね」  (石巻市相野谷)

▽瑞宝小綬章
元石巻地区消防本部消防長 石母田信雄さん(70)

 2009年3月の退職まで42年間、地域を守り続けた。「先輩や同僚らの協力で消防人生を悔いなく過ごせた」と感謝する。消防団員と職員のために、訓練指導や火災対応教則本の作成などに取り組んだ。「災害に予定通りはない。想定以上の状況での動きを常に考えてほしい」と後輩に期待する。 (石巻市丸井戸)

▽瑞宝双光章
特定郵便局長 佐藤源一郎さん(71)

 「地元出身の局長として、親しみを持って接してもらえた」と振り返る。

 1966年、雄勝郵便局が振り出し。大川や石巻、河北などを経て、1997年から2010年まで雄勝郵便局長。「良き上司や先輩、同僚らに恵まれ、44年間勤めることができた。皆さんに感謝したい」(石巻市雄勝町)

▽瑞宝単光章
晃和工業工事二課係長 阿部義之さん(58)

 「驚きの一言。家族や職場の上司、同僚ら仲間の協力があればこその受章と思う。この場を借りてお礼を言いたい」。2017年10月、国土交通省のマイスター大臣表彰に続く栄誉で、50代では異例の受章となった。「体の動く限り現場に携わり、今後も地元に貢献していきたい」と意欲を燃やす。(石巻市飯野)

▽瑞宝単光章
元石巻市雄勝消防団分団長 生出一実さん(71)

 2011年に退団するまで、40年以上にわたり地域の防災に尽力。分団長は2期8年務めた。「自分だけでやれることではない。家族の応援、団員の協力があっての受章」と感謝する。

 地域を守る消防団の継続を願う。「人数が減っているが、団員には力を合わせて頑張ってもらいたい」(石巻市大橋)

▽瑞宝単光章
元防衛技官 菅野博之さん(61)

 1978年4月から昨年3月に退職するまでの40年間、航空自衛隊松島基地に勤務。基地全体の設備類の整備、管理に当たってきた。東日本大震災で被災した基地の復活に奔走した。「チーム松島の一員として受章できたのは光栄の至り。地域に愛される基地であってほしい」と、今後を後輩に託す。(石巻市広渕)

▽瑞宝単光章
各種統計調査員 佐藤みよ子さん(76)

 仕事や主婦業と並行して統計調査員を30年以上続け、10年前からは小売物価統計に携わる。週3日の調査を月に3回実施。東日本大震災で自宅が全壊したが、調査はほとんど中断せず、避難先や仮設住宅からも通った。「楽しいから続けられている。協力してくれる人たちのおかげ」と話す。(石巻市八幡町)